ばーちゃる・いんさにてぃ?

引用元→<"youtube.com/embed/4JkIs37a2JE?rel=0" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

 

じゃみろくわい?ヨーロッパのおしゃれなスイーツか、体にいい有機野菜の名前?

 

生徒と話していて、最近の高校生は、洋楽も聞くの?と、聞いてみると、「親の影響で古い洋楽が好きです。」という返事が返ってきた。
 
「そうなんだ。じゃあ、じゃみろくわい、なんて知ってる?」と思いついた名前を聞くと、「あっ、それ知ってます!」

Jamiroquaiの「Virtual Insanity 」が大ヒットしたのは1996年で、もう20年も前。聞いたこっちがビックリ。

2010年、日清カップヌードルのCMで使われたから、聞いたことがあるかも。床が動く部屋の中で黒い帽子をかぶったボーカル ( J. ケイ本人!) がソファと追いかけっこするアレ。

ところで、この virtual 、「バーチャルリアリティ」っていう言葉で聞くことがあると思うけど、どういう意味でしょう?

ふつう、「仮想現実」って訳されてるけど、これが曲者。

そもそも「仮想の〜」という日本語はあまり使い道がない。コンピュータ用語にはたくさんあるらしいが、それ以外では「仮想敵国」という物騒な言葉くらいしか思い当たらない。

単語帳には、virtual「実際の、事実上の」とあるけど、virtual reality「仮想現実」という訳語があまりにも有名になってしまって、「仮想の」という意味しか知らない人もいる。困ったことに、この「仮想の」を使うとわけが分からなくなることが多い。

   He is the virtual president of the company.
 「彼が、その会社の事実上の社長だ。」

ここで「仮想の社長」とすると、香川照之演ずるヤリ手常務ではなく、事実上の社長に操られる「お飾り二代目ダメ社長」に聞こえてしまう。

insanity は、形容詞 insane「気が狂った」の名詞形で、「狂気」。virtual insanity「事実上の狂気」とは、「誰もが気づいていなかったり、存在することを認めたくなくて気づかないふりをしているが、事実上存在している狂気。」

「仮想の〜」は使わないほうが身のため。